OSBという合板で制作したテレビボード。 OSBとは、木のチップを圧縮して固めた板で、表面がでこぼこしているのが特徴です。 本来は見えない部分に使われている建材ですが、 使い方によってはとても面白い素材になるため、あえて見える壁面に施工されることもあります。 そのOSBで制作したテレビボードをマットブラックで塗装。 塗装によってOSBの「でこぼこ感」がより目立ち、不思議な表情が浮かび上がりました。
マットブラックでの塗装はかなりすっきりとシャープな印象。 光が当たると凹んだ模様に影が落ちて、独特の面を作り出します。
シンプルなかっこよさを引き出すため、デザインにも工夫をしています。 リモコンが使えるようデッキ類の収納部分は格子ですが、切り欠いたような格子にしています。 取っ手もないため、前面はフラットになりOSBの不思議な模様が強調されます。
天板にはテレビの電源ケーブルを通す穴のみ空いています。 扉の取っ手がない代わりに、扉の上面を斜めに切り欠き。指の引っ掛かりを作りました。 使いやすく見た目をすっきりできるためフラットなデザインにしたい場合に採用している方法です。
内部はあえて未塗装。 木の色とマットブラックのコントラストがとてもおしゃれです。 扉を閉めた状態でも、格子の隙間から内側が少し覗きます。
右側の扉は底板がなく、キャスターのついた台が収納されていて、引き出すことができます。 プリンターを設置するためのスペースです。
OSBは板厚の問題や細かい加工の難しさから、対応できない家具屋さんが多いようです。
難しい素材でも工夫次第で使用することができる場合があり、 そのような素材を使うことで、「見たことのないオリジナリティーの高いステキな家具が作れる」 と考えています。
作らせていただく側もワクワクしながら、どんな家具が出来上がるのかを楽しみに制作をしています。 「難しいかな?」というご要望もお気軽にご相談ください。
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